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  2011年に行われた、21回目の「ありがとう世界一短い感謝状」には、小中学校あわせて140校から13,054作品のご応募をいただきました。たくさんのご参加、どうもありがとうございました。
7月18日より、RKBラジオにて(月〜金午前9時から放送中)の番組「開店!ウメ子食堂」において、優秀作品を2作品ずつ朗読、ご紹介していますが、このたび、「個人賞」「はせがわ賞(学級賞)」「学校賞」の3部門が決定しました。
最終審査は、作家の高樹のぶ子さん、児童文学作家の飯田栄彦(よしひこ)さん、エッセイストの
林田スマさん、毎日新聞西部本社編集局長の岩松城さん、以上の皆様により厳正に行われました。

審査員 高樹のぶ子さん(作家) 飯田栄彦さん(児童文学作家)
林田スマさん(エッセイスト) 岩松城さん(毎日新聞西部本社編集局長) お仏壇お墓のはせがわ

福岡市立弥生小学校3年 吉住公貴さん
「ぼくのお父さんは、去年なくなりました。
なくなる時、口を動かしてぼくに何か伝えようとしていました。何を伝えたかったのかわかりませんでした。
でもお父さんとの思い出はわすれないときめました。
お父さん、今までありがとう。」
福岡市立小笹小学校2年 みぞ口そう太さん
「かみさま、ありがとう。
おかあさんのおなかの、なかにいれてくれて、ありがとう。
ぼくが、おとなになってけっこんしても、そのけっこんしたひとがおかあさんになるように、ぼくがおとうさんになるように、赤ちゃんをおなかの中に入れてね。」
福岡市立片江小学校6年 石橋花さん
「寒くなったり、暗くなったら入る私の家。
だれにでもあるのがふつうと思ってしまっていた私の家。だけど新聞を読んで心が痛んだ。
自分を優しく包んでくれた家に帰りたいんだろうな。
ありがとう私の家。」
小郡市立御原小学校6年 西村貴志さん
「ぼくの『ありがとう』は、ことばじゃないよ。
ぼくの目、ぼくの手、ぼくのこえ、ぼくの体、ぜんぶを見てほしいよ。
うんどう会でいっしょに走ってくれた友だち。ぼくのはやさで歩いてくれる友だち。
みんな大すき。
いっしょにそつぎょうしようね。」
春日市立日の出小学校3年 児濱弘樺さん
「毎月十一日は、『ほっとけない心の日』。
 しん災がおきた日を、『困っている人を助ける日』にしました。
 お年よりが持っている重たいに物をはこんだり、友だちに声をかけたりして、みんなの心をピンクに光らせます。
 がんばるぞ。」
福岡雙葉小学校2年 下村まゆさん
「わたしが、ないているとき、かなしいとき、下をむいてるとき、いもうとが、小さな小さな手で、あたまをなでてくれます。
その手は、やさしさでいっぱいです。
ありがとう。
わたしも、こまっている人 くるしんでいる人に、やさしくしたいです。」
福岡市立城南中学校2年 大塚愛梨さん
「『絶対勝ってきいよ』
テニスの試合、仕事でなかなか来てくれない。
『今日くらい来てよ』きつく言ったりした。でも本当は嬉しかった。
朝五時、音がした。
私のために早起きして『がんばれ』の文字の入ったお弁当。
いいプレイできたよ、ありがとう。」
福岡市立城南中学校2年 木藤恵理華さん
「私は父にとても感謝しています。
でも私は小学生の時までずっと父が嫌いでした。理由はすぐ怒ってうざいからです。
だけどそれは、愛情なんだという事を知りました。
でもそれがわかった時には父は亡くなっていました。
届いてる?ありがとう」
北九州市立守恒中学校2年 垰田みのりさん
「名前も知らない、どこに住んでるかも分からないおばさんが傘にいれてくれた。
偶然の出会いだったのに信号の間いれてくれた。その時心がギュッとした。
友達とケンカしてた事も忘れて心が温かくなった。
次の日友達に素直に謝れた。」
北九州市立熊西中学校3年 原菜摘さん
「私に恋をありがとう。
恋は私にドキドキをくれて、毎日の学校がとても楽しく感じられる。
でも、恋をするといつも彼の前では顔が赤くなっちゃうよ。
バレルかな。それでも私は嬉しい。
女の子だなと感じられるから。
幸せな気分になれるから。」
久留米市立田主丸中学校2年 豊福勇希さん
「『いただきます。』
夕食の時間僕はたくさんの命をはしでつかみ口に入れる。
魚、肉、野菜。
魚や牛達はもっと長生きしたかっただろう。
野菜はもっと水や光をあびていたかっただろう。
たくさんの命に感謝して今日も僕は言う。
『ごちそう様でした。』」
東峰村立東峰中学校2年 元永あか莉さん
「父の呼ぶ声で目が覚めた。
『しまった。今日は自分で弁当を作るんだった。』
テーブルには弁当があった。
疲れた母にかわって父が用意してくれていた。
でっかいおにぎりはいびつな形をしていた。
部活頑張ってくるねお父さん。
弁当ありがとう。」
春日市立春日野小学校 3年4組
久留米市立南薫小学校
飯塚市立穂波西中学校

高樹のぶ子さん

○(作家、九州大学特任教授)
東日本大震災の影響でしょうか、他者への関心や想像力が芽生えているようです。
これまでは身近な人や出来事への感謝が目立っていた気がしますが、思いが遠くにまで届いているのは、素晴らしいと思います。
大人の目から見てはっとさせられる視点もあり、率直な気持こそ一番強いのだと、あらためて感じました。
皆様、応募ありがとうございました。
プロフィール
1946年 山口県防府市出身 作家
84年「光抱く友よ」で芥川賞、95年「水脈」で女流文学賞、99年「透光の樹」で谷崎潤一郎賞を受賞。
2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。

飯田栄彦さん

○(児童文学者)
今年もまた何度も、目がしらが熱くなりました。
いろんな『ありがとう』の一つ一つにこめられた作者の思い、深い感謝や喜びの気持ちに、打たれたからです。
おかげで、子どもだったらやってみたいと思うことができました。
それは、一日に一つ、『今日のありがとう』を短文で書くこと、大人になるまで毎日。
今の私なら死ぬまで毎日。
こんな夢を抱かせてくれたみなさんのありがとうに乾杯!
プロフィール
1944年 福岡県甘木市生まれ 児童文学作家
児童図書に、72年「燃えながら飛んだよ!」(第13回講談社児童文学新人賞受賞)
86年「昔、そこに森があった」(第26回日本児童文学者協会賞受賞)他多数、
絵本に、「シイの木はよみがえった」エッセイに「おやじの子育て」など。
執筆活動のかたわら、生活学習の講座等で活躍中。

林田スマさん
○(エッセイスト、大野城まどかぴあ館長)
たくさんの「ありがとう」に、「ありがとう!」。
「ありがとう」のひとつひとつ、その情景を想像しながら読ませて頂きました。
短い感謝状のなかに人の顔が浮かびその声が聞こえてきて、まるで映像をみているような時間でした。
そして、「ありがとう」は私たちの心の中にすんでいることばの生き物なのかもしれないと思ったのです。
閉じ込めていないで、もっとたくさん取り出して風にのせてみたいものです。
「ありがとう」で始めると、世の中のドラマは幸せになるでしょうね。
プロフィール
1947年 福岡県福岡市出身 エッセイスト フリーアナウンサー
元RKB毎日放送アナウンサー。1971年、結婚のためRKBを退社。
その後9年間の専業主婦を経て、80年、フリーとしてアナウンサーの仕事に復帰。現在、テレビ・ラジオの番組を中心に、企業やPTAの講演なども行う。
94年エッセー「ことばの花束」、99年「こころの花束」を出版。96年4月より大野城まどかぴあ女性センター所長。
現在は大野城まどかぴあ館長。主な担当番組「林田スマのサンデースイートショップ」「スマスマE−KIDS」「林田スマのハートフルトーク」(以上RKBラジオ)ほか多数。

岩松 城さん

○(毎日新聞西部本社編集局長)

今年もたくさんの「ありがとう」に出会いました。
家族への素直な「ありがとう」もあれば、大震災に影響を受けて家や家族以外の他の人への「ありがとう」も。
言葉の力ってすごいと改めて思いました。
短い文章の中からいろいろな「ありがとう」があふれ出ています。
読んだあと、目をつぶるとその「ありがとう」の光景がまぶたに浮かんできます。
「ありがとう」が心にしみ入ってきて、本当に幸せな気持ちになりました。
プロフィール
1957年、鹿児島県生まれ。
1980年、毎日新聞に入社。長崎支局を振り出しに小倉報道部や福岡本部で事件記者や遊軍記者として
取材活動。
東京社会部では「旧石器発掘捏造」事件の担当デスクとして企画や出版に携わった。
その後、西部本社写真部長、代表室次長、山口支局長、西部本社報道部長を経て、2010年4月から現職。